ベネヴェント・カルチョ(Benevento Calcio S.p.A.)は、イタリア・カンパニア州ベネヴェントを本拠地とするサッカークラブチーム。2022-23シーズンはセリエBに所属。
1929年にACベネヴェント(Associazione Calcio Benevento)として設立。クラブロゴにも描かれている黄・赤色の魔女と呼ばれるベネヴェントは2005年にクラブの財政難からセリエC2に降格する。その年にクラブ名を現在のベネヴェント・カルチョに改め再出発した。
また、南部チーム特有のスタジアムは独特の雰囲気で熱狂的なサポーターがスタディオ・チーロ・ヴィゴリート(旧称スタディオ・サンタ・コロンバ)を陣取ることでも有名である。
クラブ史上初めてセリエBに昇格した2016-17シーズンにはで5位に入り昇格プレーオフへ進出。決勝で7位のカルピを破り、クラブ史上初のセリエA昇格を決めた。セリエA開幕から14連敗という不名誉な記録を打ち立てたが、12月3日のアウェーACミラン戦で後半ロスタイムのGKアルベルト・ブリニョーリの値千金の同点ゴールで2-2の引き分けとなり、セリエA初勝ち点を獲得した。シーズンを通じて苦戦を強いられ、4試合を残して20位(最下位)が確定。1シーズンでセリエBへ降格となった。2018-19シーズンは3位で終えたものの、昇格プレーオフ準決勝で7位のASチッタデッラに敗れ1シーズンでのセリエA昇格はならなかった。2019-20シーズンは元イタリア代表FWフィリッポ・インザーギが監督に就任。新型コロナウイルス感染拡大に伴う中断まで、リーグ戦21勝6分け1敗という圧倒的な成績を収め、2020年6月、7試合を残して3シーズンぶり2度目のセリエA昇格が決まった。