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スペツィア・カルチョ(Spezia Calcio)は、イタリア・リグーリア州ラ・スペツィアを本拠地とするサッカークラブ。2023-24シーズンからはセリエBに所属。
1906年創設。1929年のイタリアプロリーグ発足後は、主にセリエBを主戦場としていた。第二次世界大戦によるリーグ中断中にセリエA、セリエBのチームにより行われた、カンピオナート・アルタ・イタリア (Campionato Alta Italia) での優勝経験があるが、1951年のセリエC降格以降、長らくチームは低迷することになってしまう。
転機が訪れたのは、それから半世紀以上が過ぎた2004年のことである。2004-05シーズン、セリエC1のリーグ戦は7位だったもののコッパ・イタリア・セリエCを獲得。勢いは止まることなく、翌2005-06シーズンはセリエC1・ジローネAで優勝を成し遂げ、実に55年ぶりのセリエB昇格を決めた。また同年、セリエC1のグループリーグ優勝チーム同士が争う、スーペルコッパ・ディ・レガ・ディ・セリエC1において、ジローネB優勝のSSCナポリを破り(1-1の引き分けながらアウェーゴールルールでスペツィアの勝利)優勝を決めている。
しかし、2008年にチームは経営破綻。新たにASDスペツィア・カルチョ2008(Associazione Sportiva Dilettantistica Spezia Calcio 2008)として、セリエDから再スタートを切ったクラブは、1年でレガ・プロ・セコンダ・ディヴィジオーネ(旧セリエC2)に昇格し、現在のクラブ名に改称した。2011-12シーズン、レガ・プロ・プリマ・ディヴィジオーネ・ジローネBで優勝し、セリエBに復帰。同年はコッパ・イタリア・レガ・プロ、スーペルコッパ・ディ・レガ・ディ・プリマ・ディヴィジオーネも制した。
その後はセリエBの中位もしくは昇格プレーオフ圏内の順位を維持するなど定着。2019-20シーズンは3位で終え、昇格プレーオフで、キエーヴォとフロジノーネに勝利してクラブ創設114年目にして初のセリエA昇格を果たした。セリエA昇格により一時的にスタディオ・ディノ・マヌッツィで公式戦を戦うことになった。
その2020-21シーズンはセリエA初挑戦ながら16節にアウェイでSSCナポリに、22節ホームでACミランに勝利するなど奮闘し、最終的には38試合、9勝12分17敗で15位と残留争いとは少し離れ、充実したシーズンを送った。
2021-22シーズン前、セリエA昇格と残留に導いたヴィンチェンツォ・イタリアーノと契約延長を行うも、ACFフィオレンティーナに引き抜かれたため、チアゴ・モッタを新監督に招聘した。
2022-23シーズンはリーグ戦で6勝しか挙げられなかったが、1年を通してほぼ常に残留圏に留まり17位でシーズンを終えた。しかし、このシーズンから導入された新レギュレーション(降格圏をまたぐ順位で複数チームが最終勝ち点で並んだ場合、得失点差などのその他の成績にかかわらずプレーオフで降格チームを決める)によって翌シーズンの所属ディビジョンは、スペツィアと同じく最終勝ち点31で18位だったエラス・ヴェローナとの残留プレーオフの結果に委ねられた。プレーオフでは数的有利に立つもPK失敗などが響いて1-3で敗れたため、これまでならセリエAに残留できた17位でありながらセリエB降格となった。