サンクリストヴァンRJ

サンクリストヴァンRJ（ポルトガル語: São Cristóvão de Futebol e Regatas）はブラジル、リオデジャネイロに本拠地を置くサッカークラブである。

クラブは1919年1月10日に創設された。クラブ名は当時ブラジル大統領を務めていたエピターシオ・ペッソアがポルトガル王室の末裔のペドロ・エンリケ・デ・オルレアンス＝ブラガンサをアルカンタラ公（デュケ・デ・アルカンタラ）に叙爵し、ブラジル帝政が復古する可能性が高まったことに由来する（アウグスト・ラセルダ・リマによれば、クラブ名はペドロ・エンリケの住居があったサン＝クリストヴァン宮殿に由来する）。

クラブは1925年に、1913年から1923年までリオデジャネイロ州選手権を8連覇していたアメリカーノに3-0で勝利し、クラブ初の州選手権優勝を果たした。また、アメリカーノから6ゴールを挙げて州選手権の得点王に輝いたマヌエル・ドミンゴスは、リオ・デ・ジャネイロ出身のサッカー選手のうちブラジル代表に選出された最初の選手となった。1933年には、リオデジャネイロ州選手権で3位に入り、1934年の全国選手権に初出場した。全国選手権では、サンパウロ州のクラブが圧倒的に強かったことから、アマゾン川以北の州のクラブのほとんどが出場を辞退し、事実上サンパウロ州とリオデジャネイロ州のクラブだけの大会となった。サンクリストヴァンRJは初戦でバイーア州のバイーアに0-5で敗れ、準決勝に進出することができなかった。1975年には、ブラジル選手権セリエBで優勝して、クラブ初の全国タイトルを獲得した。

クラブのホームスタジアムは、エスタジオ・ジウ・デ・ジャーノと、エスタジオ・ド・ジョエル・バチーニャである。エスタジオ・ジウ・デ・ジャーノは1922年9月17日に開場した。エスタジオ・ジウ・デ・ジャーノは、ブラジルで最も古いサッカー専用スタジアムの1つであり、1970 FIFAワールドカップでは、グループリーグの1試合が開催された。エスタジオ・ジウ・デ・ジャーノは収容人数10,000人であるが、サポーターの数とグラウンドの質の悪さから、多くの試合がこのスタジアムでは行われない。エスタジオ・ド・ジョエル・バチーニャは、1977年に開場した。エスタジオ・ド・ジョエル・バチーニャは、収容人数1,500人であるが、エスタジオ・ジウ・デ・ジャーノよりもピッチの質が良いことから、近年では多くの試合がこのスタジアムで開催されている。

クラブのマスコットは、アジルであることから、タヌキモドキのタヌキがモチーフとなっている。クラブのユニフォームは、緑と白の縦縞である。

クラブのライバルは、同じリオデジャネイロに本拠地を置くアメリカ、フラメンゴ、ヴァスコ・ダ・ガマである。