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アフリカ - ワールドカップ予選 | 10/10 13:00 | - | モロッコ v コンゴ | - | View |
サッカーモロッコ代表(サッカーモロッコだいひょう)は、王立モロッコサッカー連盟(FRMF)によって構成される、モロッコのサッカーのナショナルチームである。愛称は「アトラスのライオン」。
FIFAワールドカップでは、1970年メキシコ大会に初出場してグループリーグ最下位で敗退。1986年メキシコ大会ではベスト16に進出した。アフリカネイションズカップでは1976年エチオピア大会で優勝し、1994年アメリカ大会と1998年フランス大会に連続出場するなど、アフリカの中では早くから存在感を発揮してきた。
近年はワールドカップ本大会出場も1998年フランス大会を最後に遠ざかっていたが、2017年11月11日の2018年ロシア大会・アフリカ3次予選の最終節、コートジボワール戦に2-0で勝利した。これによりモロッコのグループC1位が確定し、1998年大会以来5大会ぶりとなるワールドカップの出場権を獲得した。本大会ではグループBに入るが、初戦のイラン戦、ポルトガル戦ともに0-1で敗れ、モロッコのグループリーグ敗退が決定した。第三戦のスペイン戦は2-2で引き分け、勝ち点1を得た。
FMRFは2009年に王の名を冠した「ムハンマド6世国王アカデミー」を開校。CNNのレポートによると首都ラバトの郊外にある同施設には、五つ星ホテル4棟、国際サッカー連盟(FIFA)の基準を満たしたピッチ8面が含まれる。この他、医療関係の施設には歯科医も配属されている。また欧州中にスカウトを派遣し、各国のモロッコ移民の中から若い才能を発掘する取り組みにも力を入れてきた。
FMRFは女子サッカーへの投資にも着手。学校やクラブでプレー環境を充実させつつ、国内リーグを立ち上げた。現在の女子サッカーで、完全プロ化した2部制の国内リーグを持つ国は世界でモロッコしかない。
こうした国内サッカーの体制を全面的に見直した改革が実を結び、クラブは男女のアフリカチャンピオンズリーグのタイトルを獲得。男子では欧州のUEFAヨーロッパリーグに相当するCAFコンフェデレーションズカップでも優勝した。
2022年カタール大会では、クロアチア、ベルギー、カナダと同じグループFに組み分けされた。しかしFMRFは開幕まで残り3カ月に迫る中、当時練習への遅刻や怪我を偽って親善試合に出場することを拒否したとしてハキム・ツィエクら主力選手を代表から追放していたヴァイッド・ハリルホジッチ監督との契約を解消。すると、後任のワリド・レグラギ監督が追放されていたツィエクらをW杯のメンバーに招集した。
追放されていた選手らがスタメン出場した初戦のクロアチア戦をスコアレスドローで終えると、第2節のベルギー戦ではヤシン・ブヌが国歌斉唱中に体調不良を起こしたため、急遽ムニル・エル・カジュイが代役として出場した。そのムニルが再三にわたるファインセーブで、ベルギーの攻撃を凌ぐと後半にセットプレーから先制点を挙げ、さらに試合終了直前にも追加点を挙げたことで2-0で勝利した。前々回出場の1998年フランス大会以来、24年ぶりの勝利はFIFAランキング2位のベルギー相手という大金星となった。さらに最終節のカナダ戦も2-1で勝利したことで36年ぶりとなる決勝トーナメント進出を掴んだ。
そして迎えた決勝トーナメント1回戦では、双方がペレヒル島の領有権を主張するなどといった一部政治的対立もあるスペインと対戦。試合は終始、スペインにボールを支配されるも120分間得点を許さずPK戦に突入した。PK戦では守護神のブヌがスペインの1本目から3本目のキックを全て止め、初のベスト8進出を果たした。準々決勝でのポルトガル戦でもその躍進は止まらず、エン・ネシリが飛び出したGKよりも高い打点からのヘディングを叩き込んで先制点を奪うと、最後までその得点を守り抜き1-0で勝利。これにより、アフリカ勢では初のベスト4進出を決めた。準決勝ではかつての宗主国であるフランスと対戦し、0-2で敗れ決勝進出はならず、グループステージ初戦で対戦したクロアチアとの3位決定戦に臨んだ。結果は1-2で敗北となり、4位で大会を終えた。