ヘルタ

ヘルタ・ベルリン（独: Hertha BSC）は、ドイツの首都ベルリンを本拠地とするサッカークラブである。ブンデスリーガ1部に所属しており、ホームスタジアムはベルリン・オリンピアシュタディオンとなっている。

ヘルタ・ベルリンは1892年に、ヘルタ・シャルロッテンブルク（Hertha Charlottenburg）として設立された。1903年に現在の名称に変更し、1904年にドイツサッカー連盟に加盟した。1905年にはベルリン選手権で優勝し、1910年にはドイツ選手権で準優勝を果たした。1920年代には、ドイツ選手権で4度の優勝を果たし、1926年には初のドイツカップを制覇した。

1933年にナチス政権が成立すると、ヘルタ・ベルリンは「ユダヤ人クラブ」とみなされ、多くのユダヤ人選手やスタッフがクラブを去ることとなった。1938年には、ヘルタ・ベルリンはドイツサッカー連盟から除名され、活動を停止した。

第二次世界大戦後、ヘルタ・ベルリンは1949年に活動を再開した。1959年には、ブンデスリーガ1部に昇格を果たし、1962年にはドイツカップを制覇した。1970年代には、ドイツ選手権で2度の準優勝を果たし、1977年にはUEFAカップウィナーズカップで準決勝に進出した。

1980年代に入ると、ヘルタ・ベルリンは低迷し、1989年にはブンデスリーガ2部に降格した。しかし、すぐにブンデスリーガ1部に復帰を果たし、1991年にはドイツカップを制覇した。1993年には、UEFAチャンピオンズリーグに出場を果たし、準々決勝に進出した。

2000年代には、ヘルタ・ベルリンは再び低迷し、2001年にはブンデスリーガ2部に降格した。しかし、すぐにブンデスリーガ1部に復帰を果たし、2002年にはドイツカップを制覇した。2009年には、UEFAヨーロッパリーグに出場を果たし、ラウンド16に進出した。

2010年代に入ると、ヘルタ・ベルリンは安定した成績を収め、ブンデスリーガ1部に定着した。2015年にはドイツカップで準優勝を果たし、2017年にはUEFAヨーロッパリーグに出場を果たした。

ヘルタ・ベルリンのホームスタジアムであるベルリン・オリンピアシュタディオンは、1936年のオリンピックのために建設されたスタジアムである。収容人数は74,475人で、ドイツで最も大きなスタジアムのひとつである。