FCステアウア・ブカレスト

FCSB（Fotbal Club FCSB (ルーマニア語発音: [fet͡ʃeseˌbe])）は、ルーマニアの首都ブカレストを本拠地とするサッカークラブ。以前はFCステアウア・ブカレスト（Fotbal Club Steaua București (ルーマニア語発音: [ˈste̯awa bukuˈreʃtʲ])）であったが、2017年4月から現在の名称となっている。

現在リーガ1（ルーマニア1部リーグ）に所属し、過去に26のリーグ、22のルーマニア・カップ、6つのルーマニアスーパーカップを獲得するなどルーマニア国内において最も成功したクラブである。 またUEFAチャンピオンズリーグの前身であるUEFAチャンピオンズカップを制した東欧勢初のクラブでもある。

FCステアウア・ブカレスト（ルーマニア語: Fotbal Club Steaua București, 英語: Football Club Steaua București, 発音: [ste̯a.wa bu.kuˈreʃt]）は、ルーマニア・ブカレストを本拠地とするサッカークラブである。

1947年、ルーマニア人民軍によって創設され、常勝軍団として長らくルーマニアサッカーを牽引した。社会主義時代のルーマニアにはスポーツクラブが乱立しており、それぞれのクラブは国営企業や官公庁の後ろ盾を受けながら活動していた。ステアウアは、軍と内務省を後ろ盾に、他クラブから有望な選手を引き抜き、実力者を集中的に擁してルーマニアリーグを1950年代から1980年代にかけて圧倒的な強さで制した。ルーマニアリーグでは、1956年から1968年までの13連覇、1975年から1989年までの15連覇というリーグ連覇の記録を樹立した。

1980年代には、UEFAチャンピオンズリーグを制し、欧州制覇を果たした。1985-86年のUEFAチャンピオンズリーグでは、準決勝でRSCアンデルレヒト、決勝ではFCバルセロナを破り、優勝を果たした。また、1988-89年のUEFAスーパーカップでは、ACミランを破り、優勝を果たした。

ルーマニア革命後の1990年代以降も、ステアウアはトップチームとして国内のタイトルを多数獲得した。2006年には、UEFAインタートトカップで優勝を果たした。

2003年に、クラブは民営化され、ジョルジュ・ベカリというルーマニアの実業家がオーナーとなった。ベカリは大量の資金を投じて選手の補強を行い、クラブの成功を目指したが、莫大な負債を抱えることとなった。2011年に、ベカリは脱税の罪で逮捕され、クラブは財政破綻に陥った。

2017年に、クラブは新たなオーナーである、イタリアの実業家ダビデ・バルカヌの支援を受け、再建を開始した。2020年には、ルーマニアリーグで優勝を果たし、11年ぶりのタイトルを獲得した。

ステアウアは、人気の高いクラブであり、ホームスタジアムである国立競技場には多くのファンが詰めかける。また、クラブのエンブレムである「星」は、ルーマニアのナショナルチームのエンブレムにも使用されている。