インスティテュート

インスティテュート・フットボールクラブ（英語: Institute Football Club）は、北アイルランドのロンドンデリー県のDrumahoeをホームタウンとするサッカークラブ。

1997年4月1日、イングランドのサッカーリーグ（リーグ・ツー）に加盟するサッカークラブ、リンカーン・シティFCは、自身に対する破産申請を裁判所に提出、破産宣告を受けました。1908年の設立以来、90年の歴史を持ち、1981年にはFA杯ベスト4、1989年にはフットボールリーグカップ準優勝を果たしていますが、近年は経営難にあえいでいました。

破産宣告を受けて、クラブ創設者であるジョン・ハントの孫にあたるジョン・ハーディーが、クラブを再生させるため「インスティテュート」と名付けられた支援組織を立ち上げました。この組織は、クラブの資金を集めて、クラブの破産状態を解除することを目指していました。

1997年5月、インスティテュートは、クラブへの30万ポンドの融資を提案しました。この提案は、クラブの債権者によって承認され、クラブは破産状態から脱却することができました。

インスティテュートは、クラブの再生計画を策定し、クラブの財政状況を改善するために様々な活動を行いました。その結果、クラブは2001年にリーグ・ワンに昇格し、さらに2003年にはチャンピオンシップに昇格しました。

2006年、インスティテュートは、クラブをアメリカの投資家であるマット・ブリューワーに売却しました。ブリューワーは、クラブに多額の投資を行い、クラブは2009年にプレミアリーグに昇格しました。

現在、インスティテュートはクラブの少数株主として、クラブの経営に参画しています。クラブは、近年はプレミアリーグで上位を争う常連チームとなり、2016年にはプレミアリーグで優勝しています。